ブルードルフィンその1

本船は船首、船首右舷および船尾に車両搭載ランプが設けられています。運用としては青森港では船尾の、函館港では船首のランプを使いますが、船首右舷のランプは通常航海では使いません。

使わないのになぜこのような設備を有するのか。ヒントは津軽海峡フェリーの発表資料にあると思います。「「災害時多目的 船」として大規模震災時には救助活動に寄与できる設備を搭載し」とあります。船首、船尾のランプは桟橋に専用の設備がないと使用できませんが、船首右舷のランプは特に桟橋側に設備を必要としません。大地震等の万一のときは、桟橋の設備が損傷する可能性もあり、また青森・函館以外の港に接岸することも考えられます。もうお分かりと思います。船首右舷のランプは万一のためにある、と思います。

商船マニアからすれば美的には船体に大きな切り欠きのできる船首右舷のランプはないほうがよいですが緊急時には必要だと納得します。

さて、模型のほうですが、ブルードルフィンの模型を起工しました。

今回はいつものフェリー模型と違って、少し手を抜いて車両甲板は作らない方針です。そのため船体骨組もオーソドックスな配置にしております。