神津島行

この週末、東海汽船の新造船「さるびあ丸」(3代)に乗って神津島まで往復してきました。

今回は、「さるびあ丸1DAY満喫きっぷ」という企画で、さるびあ丸の特2等で神津島往復12,000円、21時間乗りっぱなし!船好きにはたまらない企画です。神津島への片道正規料金は特2等を利用すると10,830円、2等でも7,220円(8月度)なので、かなりお得です。

竹芝桟橋を22時に出港、伊豆大島着は6時なので8時間もあります。普通に航海すれば4時間ほどで到着してしまうので、のんびり東京湾を南下し大島沖で2時間ほど漂泊して時間調整していました。竹芝を出港した時には船内は若者で一杯でしたが、ほとんどが大島で下船し、そのあと利島、新島、式根島でさらに下船してゆき、船内静かな航海でした。天気は快晴、海は凪で全く揺れません。写真でもそれがわかると思います。

作者は座高が高いため、特2等の2段ベッドは高さが足りず頭がつっかえました。また長さがぎりぎりで少し狭く感じられました。この点2等の大部屋のほうがコロナの関係で一人おきに寝るため、広々としてよいと思いました。

神津島では船内清掃のため、いったん下船させられます。でも往路混雑のため10分遅れで神津島に到着したため、わずか20分後には再び乗船という忙しいスケジュールでした。作者はもう何度も伊豆諸島に行っていますが、いつもとんぼ返りで、まだ島で宿泊したことがありません。

本船の推進プラントはディーゼルエンジン1基1軸に、360度旋回するアジマス推進器の組み合わせで、航跡を見ても抵抗が少ないのがわかります。また、振動がとても少ないです。客室でもレストランでもほとんど振動がなく快適でした。

最上階には立派なレストランがありますが価格が高めでお客さんはほとんどいません。もっとも復路は乗船客自体が少なかったです。ジェット船のほうが人気があるのでしょう。

帰路、遠方でしたが館山湾に2代目さるびあ丸がいるのが見えました。彼女の最後の姿を見られてよかったです。

ということで、一日中デッキに居たのですっかり日焼けして、また大量のビールを消費して帰ってきました。よい旅でした。

なお、最後に苦言をひとつ。本船の酒類の自販機は、運転免許証を挿入しないとお酒が買えません。今回作者はシニアの方と一緒に行きましたが、その方は免許証を自主返納し運転経歴証明書をお持ちでした。ところが運転経歴証明書では自販機が受け付けません。シニアの方はのんびり洋上のお酒を楽しむことができないのでしょうか。納得いきません。

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コメント: 2
  • #1

    SEA BIRD (月曜日, 31 8月 2020 18:27)

    またまた貴重なレポートを有り難うございます。青い空と海と航跡が旅情を誘います。
    生ビールとワカメ(?)ラーメンもいいです。徐々にではありますが、従来の生活に戻るような気がしております。

  • #2

    作者です。 (月曜日, 31 8月 2020 20:10)

    ワカメではありません。岩海苔です。