かんべら丸その15

救命ボートです。図面をよく見ると、本船のボートは2段重ねになっています。固有の乗組員のほか、船客12名も乗船するために必要な数と思いますが、ボートの搭載スペースが狭いため、このような配置になったのでしょう。しかし、これでは万一の際に迅速に全ボートを降ろすことは困難です。

安全基準が厳しくなった戦後の船からは2段重ねのボートはその姿を消しました。