かんべら丸その18

本船の模型は、荷役のために全デリック起こしの状態で作りましたので、港に停泊中の状態です。したがって、右舷側だけですが舷梯(タラップ)も作ってみました。

これで本船の模型は完成です。

「かんべら丸」は1936年に三井物産玉造船所(岡山県玉野市)で建造されました。貨物ハッチが前部に3つ、後部に3つで、門型ポスト4基が立つスタイルは、この時期の玉造船所製の船に共通のデザインです。本船のあとに建造された三井物産船舶部「淡路山丸」クラス(1939年)、大阪商船「報國丸」(1940年)クラスもまったく同じです。このスタイルは他の造船所の建造船にはみられない形ですが、均整がとれていて作者は嫌いではありません。